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外構の費用・相場

ブロック塀のひび割れ・傾きは危険サイン?見分け方と撤去・つくり替え費用

ブロック塀のひび割れ・傾きは危険サイン?見分け方と撤去・つくり替え費用

古いブロック塀は、見た目では傷みが分かりにくい一方で、倒れると人命に関わります。ただ、危険かどうかは高さ・控え壁・傾き・ひび割れなど、いくつかのポイントを見れば自分でもある程度判断できます。この記事では、危険な塀の見分け方から、撤去・つくり替えの費用、補助金の可能性、フェンスへの変更という選択肢までを解説します。

この記事を書いた人

株式会社EXone(エクスワン)

青森・八戸・弘前・仙台・盛岡・戸塚(横浜市)の6拠点で展開する外構・エクステリア専門店です。
累計提案実績8,000件以上。カーポート・フェンス・ウッドデッキ・庭づくりまで、設計から現場管理・引き渡しまで一貫対応。
AIパースとDX管理(アーキLink)で「価格の見える化」を進めています。
本記事は実際の現場で得た情報をもとに執筆しています。

この記事でわかること
  • 自分でできる、危険なブロック塀の見分け方(6つのチェック)
  • 安全なブロック塀の基準(高さ・控え壁・鉄筋・基礎)
  • 撤去・つくり替えにかかる費用の目安
  • 自治体の補助金制度を確認する方法
  • 塀をやめてフェンスにするという選択肢

ブロック塀が危険と言われる理由

ブロック塀は重量があり、倒れると大きな事故につながります。しかも劣化は内部から進むため、外からは気づきにくいのが厄介です。

ブロック塀は1つあたり十数キロあり、積み上がると相当な重さになります。地震や強風で倒れた場合、下敷きになれば命に関わります。実際、過去の地震では通学路のブロック塀が倒壊する事故が起きています。

そして重要なのが、道路に面した塀は所有者に管理責任があるという点です。自分の塀が倒れて誰かに被害が出れば、責任を問われる可能性があります。「古いけれど、まだ大丈夫だろう」で済ませられない理由がここにあります。

厄介なのは、劣化が内部から進むことです。ブロックの中には鉄筋が入っていますが、ひび割れから雨水が入ると鉄筋がサビて膨張し、内側からブロックを押し広げます。表面がきれいに見えても、中で進行していることがあります。

経年劣化した住宅のブロック塀
劣化は内部から進むため、見た目ではわかりにくい

危険なブロック塀の見分け方(6つのチェック)

専門知識がなくても、次の6点を見れば危険度の目安はつかめます。今すぐご自宅の塀を確認してみてください。

チェック項目見るポイント
1. 高さ極端に高くないか。高いほど倒れたときの危険が大きい
2. 控え壁一定の高さを超える塀に、支える壁(控え壁)があるか
3. 傾き・ぐらつき塀が傾いていないか。押すと動く感じがないか
4. ひび割れ縦や斜めのひび割れがないか。目地が割れていないか
5. サビ汁・白い汚れ茶色い筋や白い粉が出ていないか。内部の鉄筋のサインかも
6. 基礎地面との境目にコンクリートの基礎が見えるか

特に注意したいのが3の傾きと5のサビ汁です。傾きは基礎や構造に問題が出ているサインで、サビ汁は内部の鉄筋が劣化している可能性を示します。どちらも、見つけたら早めに専門業者に見てもらうべき状態です。

また、築年数が古い塀ほどリスクは高くなります。昔の塀は鉄筋が入っていなかったり、基礎が浅かったりすることがあるためです。

危険なブロック塀を見分ける6つのチェックポイント
ご自宅の塀を、この6点で確認してみてください
ブロック塀のひび割れとサビ汁 傾いたブロック塀

※左=ひび割れとサビ汁、右=傾き。どちらも早めの点検が必要なサインです。

安全なブロック塀の基準

ブロック塀には、高さ・控え壁・鉄筋・基礎について守るべき基準があります。ここを満たしていない塀は、つくり替えの検討対象です。

高さと控え壁

塀は高くなるほど倒れやすくなります。そのため、一定の高さを超える場合は控え壁という支えが必要になります。控え壁とは、塀から直角に突き出した短い壁のことで、塀が倒れるのを防ぐ役割があります。

EXoneの施工基準では、高さ1.2mを超える場合は必ず控え壁を設置しています。ご自宅の塀が腰より高いのに控え壁が1つもない場合は、注意が必要な状態と考えてください。

鉄筋と基礎

ブロック塀は、ブロックを積んだだけでは成立しません。内部に縦筋と横筋という鉄筋を通し、それを地中の基礎につなぐことで、はじめて構造として安定します。

基礎は地中に埋まる部分で、逆T型またはL型の形にコンクリートを打つのが標準です。この基礎が浅かったり、そもそも無かったりすると、地震のときに塀ごと倒れます。

ブロック積みの基礎は逆T型またはL型とし、基礎部分から予定するブロックの高さ以上に縦筋を出しておきます。高さ1.2mを超える場合は、必ず控え壁を設置します。

なお、高さが2mを超えるような塀や擁壁は、より厳格な構造の検討が必要になります。見た目で判断せず、専門業者に確認してもらうのが確実です。

安全なブロック塀の構造(基礎・鉄筋・高さ)を示した断面図
地中の基礎と内部の鉄筋があってはじめて、塀は構造として安定する
ブロック塀の控え壁の役割と配置を示した図
高さ1.2mを超える塀には、支えとなる控え壁が必要

撤去・つくり替えの費用相場

ブロック塀の工事費は、高さ×長さの面積で決まります。撤去だけなら1㎡あたり約6,000〜12,000円が目安です。

工事内容費用の目安ポイント
ブロック塀の撤去・処分1㎡あたり約6,000〜12,000円解体とガラ(コンクリートくず)の処分費を含む
ブロック塀の新設(化粧ブロック)1㎡あたり約12,000〜25,000円基礎工事・鉄筋・笠木を含む
高さ0.6m(3段)×10mの新設約7万〜15万円低い仕切り塀の目安
高さ1.2m(6段)×10mの新設約15万〜30万円控え壁が必要になる高さ
撤去して低いブロック+フェンスに10mで約20万〜50万円撤去+ブロック2段+目隠しフェンス

※材料費+施工費の目安レンジです。高さ・長さ・現場条件(重機が入るか、残土の量など)で変動します。正確な金額は現地調査のうえお見積もりします。

見積もりの半分近くは「見えない部分」

意外に思われるかもしれませんが、ブロック塀の見積もりでは金額の半分近くを基礎工事と残土処分が占めることもあります。ブロックの枚数だけで金額が決まるわけではありません。

基礎をつくるには地面を深く掘る必要があり、掘った土(残土)を処分する費用もかかります。極端に安い見積もりは、この基礎と残土処分が省かれていないかを確認してください。ここを削ると、数年で傾く塀になります。

ブロック塀の工事費の内訳(基礎と残土処分の割合)
金額の半分近くを、地中に隠れる基礎工事と残土処分が占めることもある

自治体の補助金制度があるかを確認する

危険なブロック塀の撤去に、補助金を出している自治体があります。金額や条件は自治体ごとに大きく異なります。

ブロック塀の倒壊事故を受けて、多くの自治体が撤去に対する補助制度を設けています。対象となる塀の条件(道路に面していること、一定の高さを超えることなど)や補助の金額は、お住まいの市区町村によって内容が異なります。制度自体がない自治体もあります。

確認する際のポイントは3つです。

  • 申請は工事前が原則:着工後に申請しても対象外になることがほとんどです。
  • 対象となる塀の条件を確認:道路に面しているか、高さや劣化の程度など、要件が決まっています。
  • 予算枠と受付期間:年度ごとの予算があり、締め切られることがあります。

まずは「(お住まいの市区町村名)+ブロック塀+補助金」で検索するか、役所の建築指導課などにお問い合わせください。工事を依頼する業者に、申請に必要な書類の準備を相談できる場合もあります。

※補助制度の有無・金額・条件は自治体により異なり、変更される場合もあります。必ずお住まいの自治体の最新情報をご確認ください。

塀をやめてフェンスにするという選択

撤去したあと、同じようにブロックを積み直す以外の選択肢もあります。低いブロック+フェンスは、安全性と費用の両面で有力です。

古いブロック塀を撤去したあと、多くの方が選んでいるのが低いブロックを2段ほど積み、その上にフェンスを立てるという形です。これには複数のメリットがあります。

比較ブロック塀で積み直す低いブロック+フェンス
倒壊リスク高さがあるほど大きい低く、風も通すため小さい
圧迫感閉塞感が出やすい抜け感があり明るい
目隠し効果完全に遮れるフェンスの種類で調整できる
メンテナンスひび割れや傾きの点検が必要フェンスは交換しやすい

目隠しが必要な場合でも、隙間の少ない目隠しフェンスを選べば十分に視線を遮れます。塀全体をブロックで積むより、安全性が高く、費用も抑えられるケースが多くあります。

撤去前の古いブロック塀 低いブロックとフェンスにつくり替えた後の塀

※左=撤去前の古いブロック塀、右=低いブロック+フェンスにつくり替えた後。圧迫感が減り、明るい印象になります。

寒冷地の塀と、境界の確認

寒さの厳しい地域では、凍結による劣化が加わります。また、工事の前に必ず確認すべきなのが塀の所有関係です。

凍上と積雪による劣化

寒冷地では、地中の水分が凍って地面が持ち上がる凍上により、塀の基礎が押し上げられて傾くことがあります。また、ひび割れから入った水が凍って膨張し、割れを広げることもあります。温暖地より劣化が早く進みやすいということです。

加えて、除雪した雪を塀に寄せ続けると、雪の重みや圧力が塀に負担をかけます。基礎を深く、しっかりつくることが、寒冷地では特に重要になります。

その塀は誰のものか

意外に多いのが、所有関係が曖昧なケースです。塀が自分の敷地内にあるのか、境界線の中心に立っているのか、隣家の敷地にあるのかで、撤去できるかどうかが変わります。

境界線の中心に立つ共有の塀を、片方の判断だけで撤去することはできません。工事の前に境界杭の位置を確認し、共有の可能性がある場合はお隣と相談しておくことが、トラブルを防ぎます。

EXoneでは、現地調査で境界杭の位置、塀の傾きや基礎の状態、地盤の条件までを確認したうえでご提案しています。「そのまま使えるのか、直すべきか、つくり替えるべきか」の判断からご相談いただけます。

ブロック塀と境界線の位置関係(自分の敷地・共有・隣家)
塀がどこに立っているかで、撤去できるかどうかが変わる

よくある質問(FAQ)

自分のブロック塀が危険かどうか、どう判断すればいいですか?

6つのポイントを確認してください。極端に高くないか、一定の高さを超えるのに控え壁があるか、傾きやぐらつきがないか、ひび割れがないか、茶色いサビ汁や白い汚れが出ていないか、地面との境目に基礎が見えるかです。特に傾きとサビ汁は、基礎や内部の鉄筋に問題が出ているサインなので、見つけたら早めに専門業者へご相談ください。

ブロック塀の撤去費用はどのくらいですか?

撤去と処分で1㎡あたり約6,000〜12,000円が目安です。解体で出たガラ(コンクリートくず)の処分費を含みます。撤去後に新しく化粧ブロックを積む場合は1㎡あたり約12,000〜25,000円、低いブロック2段と目隠しフェンスにつくり替える場合は10mで約20万〜50万円が目安です。高さや長さ、重機が入るかなどの条件で変わるため、正確な金額は現地調査のうえお見積もりします。

ブロック塀の撤去に補助金は使えますか?

危険なブロック塀の撤去に補助金を出している自治体があります。ただし、制度の有無や金額、対象となる塀の条件(道路に面しているか、高さなど)は市区町村によって異なり、制度自体がない場合もあります。申請は工事前が原則で、年度ごとの予算枠があるため締め切られることもあります。まずはお住まいの自治体の建築指導課などにご確認ください。

塀の高さが何mを超えると控え壁が必要ですか?

当社の施工基準では、高さ1.2mを超える場合は必ず控え壁を設置しています。控え壁とは塀から直角に突き出した支えの壁で、倒れるのを防ぐ役割があります。腰より高い塀なのに控え壁が1つもない場合は注意が必要です。また高さ2mを超える塀や擁壁は、より厳格な構造の検討が必要になるため、専門業者に確認してもらうことをおすすめします。

隣家との境界にある塀は勝手に撤去できますか?

できない場合があります。塀が自分の敷地内にあるなら自分の判断で撤去できますが、境界線の中心に立つ共有の塀は、片方の判断だけで撤去することはできません。隣家の敷地に立つ塀も同様です。工事の前に境界杭の位置を確認し、共有の可能性がある場合はお隣と相談しておくことが、後のトラブルを防ぎます。

まとめ|ブロック塀の不安を解消するために

ブロック塀の安全性と費用について、要点を整理します。

  • まずは6つのチェック:高さ・控え壁・傾き・ひび割れ・サビ汁・基礎。傾きとサビ汁は特に要注意です。
  • 基準を満たしているか:高さ1.2m超なら控え壁、内部に鉄筋、地中に逆T型かL型の基礎。
  • 費用の半分は見えない部分:基礎工事と残土処分。安すぎる見積もりは省かれていないか確認します。
  • つくり替えるならフェンスも選択肢:低いブロック+フェンスは、安全性・圧迫感・費用の面で有利です。

ブロック塀は、倒れてからでは取り返しがつきません。気になる点があれば、まずは現状を見てもらうところから始めてみてください。EXoneでは、現地調査からお見積もりまで無料で対応しています。「直すべきか、つくり替えるべきか」の判断からご相談いただけます。

ブロック塀の点検・お見積もりは無料です

現地調査で塀の状態と境界を確認し、直すか・つくり替えるかからご提案します。青森・八戸・弘前・仙台・盛岡・戸塚(横浜市)の6拠点で対応します。